ミラブルゼロの止水ボタンを押しても水が止まらない…最初は「壊れた?」と焦りました。でも、それって実は“仕様”だったりするんです。
この記事では、ミラブルゼロが止水ボタンで止まらない原因とその対処法を、わかりやすくまとめました。
「どうすればいいの?」と迷っている方、ぜひ読んでみてくださいね。
- ミラブルゼロが止水ボタンで止まらないのが故障かどうか、見分けるポイント
- Oリングの劣化や水圧トラブルなど、よくある原因と確認方法
- 自宅でできる応急処置や、修理前にチェックすべきポイント
- 保証期間の確認方法や、実際にかかる修理費の目安までくわしく解説
ミラブルゼロが止水ボタンで止まらないときの原因とは?

ミラブルゼロの止水ボタンが効かない現象には、複数の要因が考えられます。代表的な原因を順番に確認しましょう。
- 実際に止水ボタンが効かなくなる症状とは?
- Oリングや内部パーツの劣化による故障
- 本体の接続不良や取り付けミスの可能性
- トルネードスティックの詰まりによる水圧トラブル
- 給湯器や水道側の水圧設定が原因になる場合も
実際に止水ボタンが効かなくなる症状とは?
ミラブルゼロの止水ボタンを押しても「水が完全に止まらずポタポタと少量ずつ漏れる」「水流が弱まるものの止まらない」といった報告が多数見られます。
しかしこれは故障ではなく、公式設計による仕様です。
取扱説明書には、「止水バルブを押し込むと一時的に止水は可能ですが、完全止水ではない仕様」と明記されており、配管やホースへの負荷、いわゆる“ウォーターハンマー現象”を防ぐ目的で設計されていると説明されています。
また、防止目的で内部に残留水がじわじわと流れ続ける設計になっており、ボタンを放しても一定量の水が出続ける現象も仕様内とされています 。
実際、ユーザーからは「止水ボタンを押しても水がポタポタ漏れるのが仕様と知って安心した」との声もあり、多くが誤解から発生する問い合わせです。
Oリングや内部パーツの劣化による故障

ミラブルゼロで止水ボタンを押しても水が止まらない場合、Oリングなど内部パーツの経年劣化や取り付け不良が極めて多い原因です。
公式サポートによれば、接続部のOリングは「S‑20」「P‑20」など用途別のサイズがあり、正しく装着されていないと密閉が不完全になります。
ゴム製のOリングは高温多湿や水圧の影響で半年〜1年程度で硬化し、ひび割れや変形が発生します。
専門家によると、ひび割れや硬化が見られた場合は早めに交換し、取り付け時に斜め・ねじれがないかを必ず確認すべきとのことです。
また、トルネードスティック装着時に付属のP‑20 Oリングを誤った場所に使用すると、密着不良で水漏れにつながることがあります。
交換方法も明記されており、まずシャワーヘッドをホースから外し、古いOリングを取り外して新しい同一サイズに交換し、まっすぐ挿入した上で接続するのが標準的な手順です。
このような基本的なメンテナンスを怠ると、「止水ボタンを押しても水が止まらない」「接続部からポタポタ漏れる」といった故障に直結します。
日常的にOリングのチェックと定期交換を行うことで、故障リスクを大幅に減らせるでしょう。
本体の接続不良や取り付けミスの可能性
ミラブルゼロの止水ボタンが効かない、または水漏れが続く問題は、本体とホースの接続部に起因する場合が少なくありません。
取扱説明書やメーカー公式FAQでは、ホースのネジ規格(G1/2)が合っていても、Oリング・パッキンのかみ合わせが悪いと接続不良による漏水が発生すると明記されています。
実際に、“ホース側接続ナット部とOリングのかみ合わせが悪いため、強く締めすぎるとパッキンがはみ出て水漏れする”という事例も報告されています。
さらに、過度な締め込みによりネジ山が潰れ、接続が緩み、それに伴い内部弁の圧が変化して止水ボタンの動作にも影響が出ることがあります。
専門レビューでも「工具は使わず、手でゆるまない適度な締め込みがベスト」とアドバイスされています。
また、ホースとシャワーヘッドの接続方向が斜めだった場合や、アダプター使用時に無しで取り付けたことでわずかな隙間が生じ、水圧で漏れが悪化するケースも確認されています。
トルネードスティックの詰まりによる水圧トラブル

ミラブルゼロの心臓部とも言えるトルネードスティックは、ウルトラファインバブル生成と塩素除去の要を担いますが、「長期間交換せずに放置すると内蔵のろ材が水の通り道を塞ぎ、水圧の低下につながる」と公式マニュアルでも警告されています。
具体的には、トルネードスティック内部にある亜硫酸カルシウムやろ材が、過剰に水分と反応して固まり、粒子が詰まることで、吐水量が購入直後に比べて30%以上減少するケースも報告されています。
4人家族の使用では1~3ヶ月ごとの交換が推奨されており、それを超えて使い続けると「水圧が弱くなった」「霧状モードでも水流が頼りなく感じる」といった体験談が多く見受けられます。
また、トルネードスティックを外して検証したところ、「スティックを外すことで水圧が直ちに元に戻った」というユーザー報告もあり、自身のトラブル切り分けの参考にもなります。
したがって、「急にシャワーが弱くなった」と感じたら、まずはトルネードスティックを取り外して水圧を確認し、問題がなければスティックの交換時期が近いと判断できます。
公式ではストレート・ミスト時の節水性能(約50~60%削減)を維持するためには、適切な交換と清掃が欠かせないとされています。

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給湯器や水道側の水圧設定が原因になる場合も

ミラブルゼロの止水ボタンが効かず、水が止まりにくく感じる原因として、給湯器や家庭の水道側での水圧設定が影響しているケースがあります。
例えば貯湯式のエコキュートでは水道元の約500 kPaの圧力が、内部調整により約180 kPaまで低下してから供給されます。そのため「水圧が下がった」と感じる方が多く、これは仕様上の正常動作です。
また、ガスや電気給湯器の場合、機種の「号数」(例:16号、20号、24号)が小さいと、一度に出せる湯量が限られ、水圧が弱くなる傾向にあります
特に24号以上が4人家族向けとされており、家庭の使用状況に合致しない場合は供給圧の不足につながることが公式でも示されています。
さらに、給湯器内のフィルターや水抜き栓の目詰まりも重大な要因です。東京ガスによれば、水抜き栓やフィルターの詰まりは「お湯が途中で出なくなる」「出の勢いが弱まる」主な原因とされ、年1回の清掃が推奨されています。
実際、元栓や止水栓の開閉具合によっても水圧の出方は大きく変わるため、まずはこれらの開度を全開にして確認することが専門家も推奨しています。
これらを事前にチェックし、調整するだけで「止水ボタンを押しても効かない」と感じていたケースの多くが改善されているため、最初に試してほしい対処法と言えるでしょう。
▼給湯器でのトラブルはこちら

ミラブルゼロが止水ボタンで止まらないときの対処法と修理対応
止水ボタンが効かない場合も、焦らず段階的に対処していけば自力で解決できることもあります。以下の順に確認してみましょう。
- 自宅でできる応急処置と初期チェック項目
- メーカー推奨の正しい対処手順と注意点
- 保証期間内か確認する方法と必要な手続き
- 修理依頼の流れと費用の目安
- よくある質問とユーザーの体験談まとめ
自宅でできる応急処置と初期チェック項目
ミラブルゼロの止水ボタンが効かないと感じたとき、まずは専門業者を頼らずに自宅でできる簡単な確認手順をご紹介します。初期トラブルの多くは、以下のチェックで改善する場合があります。
チェック&対処ステップ
- Oリング・パッキンの状態確認
ネジ接続部に付属のOリング(S‑20/P‑20)が正しい位置・向きで挿入されているか確認。ゆがみや経年劣化が見られたら交換が必要です。公式では頻繁にチェックすることを推奨しています。 - 接続の締め具合を調整
工具を使わず、手締め+少し回すのが基本。強く締めすぎるとOリングが変形・はみ出し、逆に緩すぎると漏水の原因となります。 - ストレーナー(付属フィルター)の装着確認
ゴミや水垢による目詰まりを防ぐため、公式では装着が推奨されており、設置忘れや詰まりがないか定期確認が有効です。 - 本体内部の残留水を除去
使用後に止水ボタンを押し、水を完全に止めた上で本体を軽く振り、水道の残留水を抜くと、内部に水が溜まりにくくなります。
これらの方法で水漏れや止水不良が改善すれば、故障ではなく簡単なメンテナンスで復帰できた可能性が高いです。改善しない場合は、次にメーカー公式の対処法や修理対応へ進むことをおすすめします。
メーカー推奨の正しい対処手順と注意点
ミラブルゼロの止水ボタンに不具合を感じた場合、まずはメーカー公式マニュアルに従い、正しい手順を確認することが重要です。
サイエンス社によると、止水ボタンは「ホースや水栓への負荷を考慮し、完全止水はせず少量の水流を残す仕様」とされています。そのため、故障と誤認しないよう注意が必要です。
公式では以下の手順が推奨されています:
- シャワー使用後は止水ボタンではなく、必ずカラン側で完全に止水すること(ボタン放置は内部破損のリスクあり)。
- 止水ボタン使用時はヘッドを上向きにし、内部残留水の逆流を防ぐ配慮も必要とされています。
- ストレーナー装着時はOリング(P‑20)への交換を忘れずに行うことも公式ガイドで明示されています。
さらに、シャワー本体の清掃には専用中性洗剤の使用が指定されており、酸性・アルカリ性洗剤の使用は変色や破損の原因となるため避けるよう案内されています。
加えて、ミストやストレートの切替時には、ミストモードでは水量が少し落ちる可能性があるため、特にガス給湯器との併用時は着火不良を防ぐため「ストレートとマイクロトルネードミストの中間位置」など徐々に切替えることが推奨されています。
保証期間内か確認する方法と必要な手続き
ミラブルゼロの保証期間は、購入日から1年間のメーカー保証です。
保証対象となるためには、正規代理店で購入し、取扱説明書および納品書(購入日時の証明)を保管しておくことが必須です。
これらが揃っていれば、万が一、ボタンが止まらない等の不具合が生じても無償修理が受けられます。
まず、製品の購入日が1年以内かを確認します。納品書やオンライン購入履歴をチェックし、期限内であればサポート受付可能です。
次に、購入店舗が正規代理店であるかを確認してください。Amazonや楽天など非正規販売経路での購入は、メーカー保証が対象外となるため注意が必要です。
手続きの流れとしては、先ず購入店舗またはサイエンスのカスタマーセンター(0120‑3434‑26)へ連絡します。
その後、納品書と保証書(取扱説明書に同梱)を添えて製品を発送し、約2週間以内に修理または交換済製品が返送されるのが一般的な流れです。送料は自己負担となりますが、保証期間内であれば修理費用は無料です。
保証対象外となるケースには、「消耗品(Oリング等)の経年劣化」「誤使用による損傷」「天災や改造による故障」等が含まれますので、取扱説明書に記載された使用環境や取り扱い方法を守ることが重要です。
修理依頼の流れと費用の目安
ミラブルゼロの修理依頼は、正規購入を前提に進めることでスムーズかつ安心です。
まず、正規代理店で購入されている場合、メーカー保証期間内なら修理費用は無料、期間外の場合でも8,800円〜で対応してくれる点は信頼性があります。

- 正規代理店またはカスタマーセンターに連絡(0120-3434-26、365日24時間受付)して、症状を伝える 。
- 購入証明(納品書・保証書など)を用意し、製品と一緒に発送(送料は自己負担)。
- 修理・見積もり確認:保証内であれば費用発生なし、保証外なら見積もり提示の上で有償修理(一般的に5,000〜9,900円程度の報告あり)。
- 修理完了後、約2週間前後で返送されることが多く、新品交換や部品交換で対応されます。
実際のユーザー報告では、「修理完了、費用は9,900円でした」「水漏れ系の修理費は大体この金額」という投稿もあり、目安として安心感があります。
注意点として、非正規ルート(Amazon・楽天など)での購入品は修理対象外となりますので、正規代理店での購入がおすすめです 。
▼修理費用について詳しくはこちら

よくある質問とユーザーの体験談まとめ
- 止水ボタンを押しても水がポタポタ出続けるのは故障ですか?
-
いいえ。公式取扱説明書には「止水バルブは完全止水ではない仕様」と明記されており、ウォーターハンマー現象を防ぐために少量の水が残る設計です 。ユーザーからは「水が止まらないと不安だったが仕様と知って納得した」という声も多数あります。
- 完全に止まってほしいのですが、仕様ですか?
-
はい。スイッチでの止水はあくまで“運用中の一時停止”を想定したもので、「元栓を閉めることで完全に止水して下さい」と説明書にも記載されています 。
- 水量が減ったと感じますが、故障ですか?
-
多くの場合、トルネードミストやストレート水流の特性によるもので故障ではありません。でも、水圧変化が気になる場合は、ホース根元の止水栓や給湯器側の水量設定を見直すと改善することがあります 。
まとめ ミラブルゼロが止水ボタンで止まらない
ここまでの内容を簡単にまとめると、「止水ボタンが止まらない=即トラブル」ではないことがわかります。
慌てて修理に出す前に、一度落ち着いて原因を見極めることが大切です。
ポイントを絞ると以下の通りです。
- 止水ボタンから少し水が出続けるのは、実は“正常な仕様”
- Oリングの劣化や取り付けミスで、止水不良や水漏れが起こることがある
- トルネードスティックの詰まりは水圧低下の大きな要因になる
- 給湯器や水道の水圧設定によっても止水の効きが変わることがある
- 正規購入なら保証が使えるので、購入証明は必ず保管しておくこと
「これって壊れてるのかな?」と感じたときこそ、まずは身近なところからチェックしてみてください。
一つずつ原因をつぶしていけば、不安も自然と軽くなっていきますよ。
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